あるジャンルが踊れるということ

こんにちは!

はっす→です!

あなたは普段なんのジャンルを踊ることができますか?

ダンスで「このジャンルは踊れる」と言えるのは
何がどれだけ出来ることを指すと思いますか?

ジャンルを踊ること

そもそもですが、ダンスというのは
結構自由なものであると私は考えています。

そのためダンスをジャンルという括りで分けることも、
普段の会話やレッスンでパッとイメージできる、
分かりやすいという便宜上でジャンル分けされていることは良いですが、
実際に踊るとなるとジャンルで括ること自体が窮屈に感じることがあります。

極端な例でいうとHIHOPというジャンルの中に、
ポップのヒットを入れたりハウスの動きを入れてみたりしたくなります。

それはHIPHOPというジャンルかと
考えると胸を張って答えることができないため、
ダンスをジャンルで厳密に分けること自体を窮屈と感じています。

ダンスであるジャンルが踊れるということは
「ここからここまで出来ればこのジャンルはマスターした事になる」という目安は存在しません。

ジャンルごとに資格や検定がある訳でもないし、
インストラクターによってもジャンルごとの定義や
どこまで踊れたら良いというレベルも違い、
統一がされていないからです。

また、ダンスはある程度のレベルに達すると
うまいのは当たり前で
この人の動きが好きという
「好き嫌い」でしか優劣がつけられなくなります。

そのため、あらかじめ明確に定められたルールで
勝敗が決まるのではなく芸術性のような
曖昧な判断で勝敗が決まるようになります。

さらに、ダンスの技術は日々進化しトレンドもすぐに変わるため
「ここまで出来たら良い」という
明確な基準や終わりが見えなくなっています。

ジャンルが踊れる基準

例えば「ロックダンスが踊れる」というのはどういう状態かとなると

「トゥエルとロックだけできるからロックダンスはできるよ!」という人もいれば
「トゥエルとロック以外にも基礎の動きはだいたいできる」という人もいます。

トゥエルとロックしかできない人の「ロックダンスが踊れる」という言葉と
基礎的な動きはひととおりできる人の「ロックダンスが踊れる」という言葉。

どちらも同じ言葉でも、ダンスのレベルが全く異なってきます。

ダンサー同士の会話でも「このジャンルはできるよ!」という言葉だけを聞いて
実際に踊ってもらうと全然踊れていなかったりすることがよくあります。

このような曖昧なものを相手に伝える方法として、
自分の中にある「このジャンルは踊れるけど、このジャンルは踊れない」という
線引きを作って、ジャンルが踊れる・踊れないの判断基準を自分で持つことが大切です。

そして普段の会話から「このジャンルはできるよ!」の一言で終わらせずに
具体的に何が出来るかを簡単に補足できる位のことをしないと
「こいつ、全然踊れてないじゃん!」と思われずに済みます。

私の「このジャンルは踊れる」の基準は

    • 基礎ができる
    • 基本的な動きが動ける
    • 曲が流れて即興で振り付けができる

この3点を基準にしています。
この3点を満たさないジャンルは「なんとなくマネする位しかできない」と伝えるようにしています。