ダメ出しをする時の心境

こんにちは!はっす→です!
私は都内のダンススクールで初心者向けのヒップホップとアニメーションのクラスを担当していました。多い時で1クラス30人程の生徒がいることもあれば、少人数やマンツーマンで指導することもありました。今回は、レッスン中にダメ出しをする際の私なりの心構えについてお話しします。

インストラクターによってダメ出しの仕方はさまざまです。他の生徒がいる中で、1人の生徒に対して人格を否定するほどの厳しいダメ出しをするインストラクターもいれば、褒めて伸ばそうとするインストラクターもいます。これはインストラクターがどのようにダメ出しを受けて上達してきたかによって変わります。

厳しいダメ出しで上達したインストラクターは、指導する際も厳しい言い方をします。一方、褒められて上達したインストラクターは、指導する際も褒めて生徒を伸ばします。どちらが良いかという優劣はなく、生徒自身がどちらの指導が合っているかを判断して学ぶことが大切です。

私の場合は、褒めて伸ばすタイプの指導を心がけています。しかし、間違っているところはしっかりと伝えます。「○○ちゃんの、ここの部分はこう改善した方が良いよ」と具体的に指摘し、どう改善するかを必ず伝えます。そうしないと指摘された生徒は「注意されたけど、どうすれば良いの?」と次の行動に迷ってしまうからです。

レッスン中の指導では、以下のポイントを重視しています。

具体的な改善策を提示する

ダメな点を指摘するだけでなく、どう改善するかを具体的に伝えます。例えば、「ここはこうした方が良いけど、ここの部分は良かったよ!」というように、指摘と同時に良い点も伝えるようにしています。これにより、生徒は何をどう改善すれば良いかが明確になり、次のステップに進みやすくなります。

褒めて伸ばす

特に初心者向けのクラスでは、上達よりも踊ることの楽しさを感じてもらうことが重要だと考えています。初心者の時に厳しいダメ出しをすると、ダンスの楽しさを知る前に心が拒否反応を起こしてしまうことがあります。ある程度踊れるようになって「もっと上達したい!」という気持ちが生まれた時には、私の指導は物足りなく感じるかもしれません。その時は、自ら厳しいインストラクターのもとでレッスンを受けるように勧めます。

感情を抑える

感情的なダメ出しは避けるようにしています。社会人としての経験から、感情を抑えることが求められる場面が多いですが、インストラクターとしての指導でも同様です。感情的にならず、冷静に指摘することで、生徒にとっても分かりやすい指導ができます。
生徒としては、時にはダメ出しに傷つくこともあるでしょう。しかし、「悔しい」と感じることで次にどうすれば良いかを考えるきっかけになることもあります。ダメ出しを受けた後にどう行動するかが上達の鍵です。

まとめ
ダンス指導におけるダメ出しは、生徒の成長にとって重要な要素です。具体的な改善策を提示し、褒めて伸ばすことで、生徒のモチベーションを保ちながら上達を促すことができます。また、感情的にならず冷静に指導することが効果的です。生徒自身もダメ出しを前向きに受け取り、次のステップに進むことが大切です。ダンスを楽しみながら、一緒に成長していきましょう。