はじめに
こんにちは!はっす→です!
数年前から義務教育にダンスが取り入れられ、キッズダンサーが増えています。さらに、2024年のパリ五輪ではブレイクダンスが種目として追加されるなど、空前のダンスブームが到来しています。特に東京ではダンススクールが急増していますが、このブームは今後どのように展開していくのでしょうか。今回は、ダンス業界の今後について考察します。
明るいイメージが定着
数十年前までは、特にストリートダンスにはアンダーグラウンドなイメージがありました。クラブで踊り、バトルやコンテストで競うといった暗いイメージが強かったため、「ダンスをやっている」と言うと、夜な夜な駅のガラスを鏡にして踊るダンサーの姿が思い浮かばれがちでした。
しかし、現在ではダンスのイメージが大きく変わりつつあります。ダンスをしている人たちは、明るく健康的な印象が定着しつつあります。これにより、アンダーグラウンドな印象のあったクラブが閉鎖されたり、ミドルスクール・オールドスクールの文化が置き去りにされる可能性があります。ディスコ世代のような深夜の営業は減り、昼間のデイイベントとして利用されることが増えています。
バックダンサーの需要増加
少し前までは、バックダンサーの仕事はほとんどありませんでした。目立たない存在であったため、バックダンサーを希望する人も少なかったのです。しかし、今後はバックダンサーにも注目が集まり、知名度の低いアーティストでもバックダンサーが必要とされるほど需要が増えています。
ただし、バックダンサーはメインのアーティストのオマケ程度に扱われる可能性があり、待遇改善が課題となります。バックダンサーとしての仕事が増える一方で、その待遇や働き方についての見直しが求められます。
競技性が求められる
これまでダンスの上手さや下手さは明確な基準がなく、感覚で決まっていました。しかし、今後はダンスに競技性が求められるようになります。コンテストや学校の教育課程において、採点基準に沿って点数が決められるようになり、本来ストリートダンスにあった文化や感性、雰囲気といった曖昧な要素が置き去りにされる可能性があります。
職業としてのダンサーの需要
ダンスブームによりダンサーの注目度が高まり、仕事も増えるかと思われますが、実際にはそれほど変わらないと考えられます。次世代のダンサーを育てるために、ダンス以外にも人間性を教えることが求められるようになります。そのため、中途半端なスキルや適当な人生を送っているダンサーにとっては、インストラクターの仕事さえなくなる可能性があります。
まとめ
ダンス業界の今後について、以下のポイントをまとめました。
- ダンスのイメージが明るく健康的になる一方、アンダーグラウンドな文化が減少する可能性
- バックダンサーの需要増加と待遇改善の必要性
- ダンスに競技性が求められるようになり、文化や感性が軽視される可能性
- 職業としてのダンサーの需要は増えないが、人間性を教えることが求められる
これらの変化に対応しながら、ダンサーとしてのスキルと人間性を高めることが重要です。ダンス業界の今後に期待しつつ、自分自身の成長にも目を向けていきましょう。