早取りのクセを直す

こんにちは!はっす→です!
ある程度ダンスが上手くなってきた人の中には、「気が付いたら早取りしてしまう」という悩みを持つ人が意外と多いです。いわゆる早取りのクセがついている人です。これってダンスをやっていくと誰もがつまずく「ダンスあるある」です。

早取りの自覚をする

まず、「早取りをしていない」と自覚している方は、実は思い切り早取りをしている可能性があります。一度、あなたの動きを見てもらったり、あなた自身の動きを撮影して確認してみてください。まずは、今早取りをしていないか?という疑いを持つことです。早取りは癖になってしまうと直すのが大変なので、なるべく早い時期に自覚して直していくことが大切です。

なぜ早取りをしてしまうのか

早取りをしてしまう原因として、「音をちゃんと聞いていないから早取りする」「しっかり音を聞けば早取りしない」「遅取りをすればいい」というアドバイスがあります。確かにこれらのアドバイスは正しいですが、根性論に近い部分もあります。音を常に正確に聞くことは大切ですが、これができるようになるためには長い時間をかけて練習をする必要があります。
ましてや、遅取りなどの難しい技術をやるとなるとさらに時間がかかります。早取りはクセになってしまうと直すのに時間がかかります。しかし、そもそも早取りは、音を聞いていないことが原因としてありますが、音響と観客との距離が原因であることも多いです。

例えばステージで踊ることを想定して、音響が流れるスピーカーがステージにしか設置されていない場合、ステージにある音響の付近でダンサーが踊ります。一方で、観客は音響から離れた所からダンサーを見ています。ステージで踊っているダンサーは音をしっかり聞いてジャストのタイミングで踊っていても、音響から離れた観客からは早取りしているように見えます。これは音が空気を振動して伝えるときにタイムラグが生じることが原因です。雷が光って数秒後にゴロゴロと聞こえるのと同じ原理です。

うまい人ほどステージで踊る場合は、特に音響の位置関係を把握してどれだけ動きのタイミングを調整する必要があるかを事前に把握しておかなければなりません。しかし、まずは早取りの原因が音響の位置関係にもあることを把握してください。

改善する方法

普段の練習で早取りを改善する方法を紹介します。もちろん音をきちんと聞くことも大切ですが、以下のことも併せて実践することでより短期間で早取りのクセを改善することができます。

大きく動く

動きが小さいとそれだけカウントの余裕が生まれて次の動きに移ってしまいやすくなります。大げさすぎる程、大きな動きをした方が見ている人も何をしているか分かりやすいですし、カウント一杯の動きをすれば早取りをする余裕もなくなります。

撮影して確認する

あなた自身の動きを撮影して確認することで早取りしているかを確認し、修正していきます。実はこれが一番手軽にできて効果的な方法だったりします。
まとめ
早取りのクセは多くのダンサーが経験する問題ですが、自覚して改善することで確実に直すことができます。大きな動きを意識し、動きを撮影して確認することで、早取りのクセを克服しましょう。これらの練習方法を取り入れて、リズム感を磨き、ダンスのパフォーマンスを向上させていきましょう。