「凄さ」より「上手さ」を追求する

こんにちは!はっす→です!
多くのダンサーは、ダンスが上達するにつれて「これからどんなダンサーになりたいか」について悩むことがあります。

「憧れのダンサーのようになりたい」
「誰もできないような技ができるようになりたい」
「ちょくちょくクラブやイベントに出て楽しく踊りたい」

答えは十人十色ですが、私が特に悩んだのは「凄いダンサー」になるか「上手いダンサー」になるかという2つの選択肢でした。

凄いダンサーとは

「凄い」という表現を使うこと自体しっくりこないのですが、ここでの「凄いダンサー」とは次のような特徴を持つダンサーのことを指します。
誰も思いつかなかったオリジナルの動きを編み出した
ほとんどの人ができないパワームーブができる
マニアックな動きができる
いわゆる誰もが簡単に真似できない、マニアックなことができることを指します。物珍しさで人気は出ますが、一発芸人と同じく飽きられたり、他の人も真似ができてしまえばそこで終わりです。

上手いダンサーとは

簡単な動きでも魅せることができる人を「上手いダンサー」とここではいいます。
「凄いダンサー」はときにはマニアックすぎて分からないことがあるけれど、誰が見ても分かりやすい動きをして、その中に味があり魅せるものがあります。ただ初歩的なソウルのステップ・ウォーターゲートをしているだけなのに、上手いダンサーは見ていて飽きない。そしてどう頑張っても真似ができない。

どこに重心を持っていって、どこに力が入って、どの音を取っているのか分かりにくいから真似もしにくいのです。

上手いダンサーになるには、基礎的な動きを飽きずに繰り返して練習し、さらにそこから自分なりの味を加えてアレンジしていくことで成り立ちます。グルーヴ感や身体の使い方が普通のダンサーとは違い、それを動きに取り入れることで味のある動きになっていきます。

どちらが良いの?

どちらのダンサーの方が優秀であるという訳ではなく、ダンサーの個性によってどちらが性に合っているかによって分かれてきます。
地味な練習よりも次々と新しいことをやっていきたい挑戦気質なダンサーは「凄いダンサー」に、一つの動きをじっくりとモノにしていきたい職人気質なダンサーは「上手いダンサー」になります。もちろん、2極端ではなくどちらの要素を取り入れた中間型もあります。

どちらか決めないとダメなの?

ここで紹介した「凄いダンサー」と「上手いダンサー」は、どんなダンサーになりたいかという目安となるために存在します。
「どちらにも当てはまらないから、ダンスを続けない方が良いのかな?」

このように不安を持つ必要はありません。どちらにも当てはまらないあなたは、どんなダンサーになってみたいか理想のダンサー像を真剣に考えて、第3の選択肢を作っていけばいいのです。

まとめると、ダンスの道には無数の選択肢があります。自分自身の個性や目標に合わせて「凄さ」を追求するか「上手さ」を追求するか、またはその両方をバランスよく取り入れて、自分だけのスタイルを見つけてください。