中学時代にダンスが必修化されていたら…

こんにちは!はっす→です!

中学の体育にダンスが必修化されてから数年が経ちました。現場の教員は大変だと思いますが、今のところ大きなメリットやデメリットが報告されることもなく、淡々と行われている印象です。

私が中学の頃は、家でゲームをする方が好きな子供だったので、もし当時ダンスが必修だったら間違いなく嫌な顔をしていたでしょう。そう考えると、今、学校の体育でダンスを真面目に受けている学生たちは本当に偉いと思います。

多感な時期に人前で踊ることの抵抗感

大人になった今でも、中学時代の私はいろいろな事に敏感に反応していたことを覚えています。

「あれはなんか嫌だな…」
「もし○○だったらどうしよう」
「ああなったらいいなあ…」
「なんか楽しいな」

もし今の私が中学時代の自分と向き合ったとしても、彼の気持ちを完全に理解してあげる自信はありません。それだけ多感な時期だったのです。

そんな時期に、みんなの前で踊ることがどれほど大変か。大して好きでもない相手と練習しなければならない。気になる子と一緒に練習することで少しでも良い格好をしたい。ダンスの練習以上にいろいろなことが頭をよぎったでしょう。

もし失敗したら、その後いじめられたり、「本番失敗」などの不名誉なあだ名が定着してしまうリスクもあります。純粋にダンスを楽しんで踊れる子が羨ましいと思ったでしょう。

特にダンスが好きでない人にとって、無理やり踊らされることはとんでもない話です。中学時代の私も、間違いなく無理やり踊らされていたでしょう。

体操着で踊るダサさ

半袖と半ズボンの体操着に赤白帽子を被ってHIPHOPを踊る姿を想像してください。「クソダサ」の一言です。ダンスの文化を理解する以前に、服装にも少しは自己表現をさせてほしいと感じます。

何が正解なのか分からない

数学であれば○点以上取れば良い。体育であれば100mを○秒で走って持久走に参加すれば良い。このように、はっきりとした正解がダンスにはありません。変な話、ダサくても参加してなんとなく動いていれば良いのです。バトルのような明確な判断基準がないため、ダンスが嫌いな子にとっては対策ができず辛いことです。

受け入れてくれる環境がない

学校で教えるダンスは、あくまで初歩の部分です。これをきっかけにダンスが好きになる人が増えれば良いですが、一方で踊ったことをバカにされてダンスが嫌いになった子がいれば、その子はずっとダンスが嫌いになってしまうかもしれません。

「今の動き良かったよ」
「今度一緒にやってみよう」

このように、1人1人を認める周りの環境があればと切に願います。