ダンススクール閉店の現状とその理由

こんにちは!はっす→です!

ダンスブームが起こり、ダンスが義務教育に導入されて数年が経ちました。しかし、現在ダンススクールはいままでにない危機に直面しています。

「ダンスする人が増えているから、もうかっているんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。確かに昔と比べてダンスをする人は増えましたが、それがダンススクールの売上に直結しているわけではないのです。

本日は、ダンススクールが抱える課題についてお話しします。

少子化による会員の減少

ダンスをする人が増えても、少子化は進行しています。ダンススクールに通う会員の多くは学生です。そのため、少子化が進むと自然にスクールの会員も減少します。

また、多くのダンススクールは基礎を重視して教えています。初心者であればスクールに通うことで多くを学べますが、上達するにつれてスクールのレッスンでは物足りなく感じることがあります。その結果、振り付けを教わるだけではなく、自分でチームを組んで振り付けを考えることの方が楽しいと感じるようになり、ある程度の上達後にスクールを辞めることになります。

尊敬するダンサーがスクールの講師を辞めると、そのダンサーを慕っていた生徒も大量に辞めることが多いです。

YouTubeでの独学

最近では、ダンススクールよりもYouTubeで独学する人が増えています。YouTubeにはダンスレッスンの動画が豊富にあり、好きなタイミングで無料で学べるため、スクールに通うよりもお金と時間の節約になります。

しかし、YouTubeには誰でもダンスレッスンの動画を公開できるため、スキルのレベルはピンキリです。また、基礎をしっかり教える動画は少なく、振り付け中心の動画が多いです。それでも「手軽にそれっぽく踊りたい」という人にとっては、YouTubeでの独学は最適な環境と言えます。

スクール運営の難しさ

そもそも、ダンススクールを運営すること自体が難しいのです。音を出しても良い、運動をしても良いといった環境が整ったビルの一室をレンタルするのは少なく、さらに賃貸費も高額です。

生徒の会費でビルの賃貸費を賄い、残りの金額から講師や運営スタッフへの報酬を支払い、雑費を差し引いた残りがスクールの利益となります。そのため、生徒が一人でも辞めるとスクールにとって大きな痛手になります。スクール側は生徒を辞めさせないように、レッスンの他にイベントを開催したり、飽きさせない工夫をしています。

ダンススクールが直面している現状とその課題について理解していただけたでしょうか。ダンスを学ぶ環境が変わりつつある今、スクールも新しい方法を模索しながら運営を続けていく必要があります。