プロダンサーを目指す君へ
こんにちは!
はっす→です!
ここ数年のダンスブームの影響で、プロダンサーに憧れる子供達が増えました。10年前はダンスを職業にして生計を立てることなど、遊んでいるのと同じように見られていましたが、最近ではプロダンサーという職業も世間的に認知され、現実的なものになってきました。
プロダンサーになることが不可能ではなくなった今、新しく出てくる問題として「年齢」があります。
小学生の頃からダンスしていたらプロダンサーになれる
高校生になってプロダンサーになりたいと憧れても遅い
このような話題がありますが、小学生から始めようが、高校生から始めようが、あまり関係はないというのが本音です。
年齢は関係があるけど、関係ない
小学生からダンスを続けていれば、高校生から始める人に比べて、ダンス歴15年程度のアドバンテージがあります。このアドバンテージがあるからといって、高校生から始めるのは遅すぎると諦めるのは早計です。
確かにダンス歴15年のアドバンテージはありますが、「ダンス歴=ダンスの上手さ」ではありません。小学校の頃から真剣にダンスに取り組み続けてスキルが成長していれば素晴らしいダンサーになっているはずですが、実際には小学校からダンスを始めた子供の大半はそんなスーパーダンサーにはなっていません。
15年前からダンスを続けていても、スマホやYouTubeが普及していないため、現在ほどダンスに関する情報は少なかったのです。むしろ、15年間続けたというプライドやダンスの癖が邪魔をして、今流行っている動きができない場合もあります。
ダンスの情報に囚われていない高校生から始めたダンサーの方が吸収が良く、上達が早い場合もあります。しかし、一方で30歳を超えてからプロダンサーを目指すのは、身体的にも経済的にも難しいです。
大切なのは「覚悟」
日本でプロダンサーになるためには、ダンスのスキルはもちろんのこと、「覚悟」が必要です。プロダンサーという職業が世間で認知され始めているとはいえ、まだまだ社会的に信頼される職業ではありません。
「社会的に信頼される」とは、職業による収入の多い・少ないによって日常生活に制限があることです。例えば、ダンサーという職業では、クレジットカードを作ることや家を賃貸すること、車や家をローンで組むこと、借金をすることが難しい場合があります。理由は「社会的に信頼されていない」とされるからです。つまり、プロダンサーとして活躍していても、収入が安定しないとみなされ、これらのことができない場合があります。
一方、一般企業のサラリーマンであれば、クレジットカードや家の賃貸、ローン、借金も問題なくできてしまいます。他にも、ダンサーという理由で、初対面の人に遊び人と思われ、良い印象を与えない場合もあります。このような差別的な扱いを受けながらも、ダンスで生活していくという覚悟が必要です。
また、練習時間がほとんどない状況で一発本番の舞台をやり抜く覚悟もあります。連日の練習の中でも休むことなく、ダンスのために無給で働くこともあります。
どの職業であっても似たような境遇はありますが、これらの覚悟をしたうえでプロダンサーという職業を選ぶことが大切だと考えています。